「とりあえず埋めなさい」はけっこう危険

📘中1となり初めての定期テスト。
お子様の答案に保護者様も興味津々。なんと!埋めていない回答が…
「せめて全て埋めなさい!!」
こういった助言がけっこう多いようです。なぜそう思うかというと、とりあえず埋めただけの回答をよく見るからです。
「なんでわからない問題を適当に埋めるの?」と聞くと、
「当たるかもしれないから」とのこと。そうやって言われたから、という子もいます。確かに記号問題や、ある程度絞れるタイプの問題なら正解する可能性もあるでしょう。でもそうでない問題でも、とりあえず埋めてしまう、生徒もいます。この癖はけっこう危険です。
📘岡本エリアの中学は定期テストが難しいと言われています。難易度上位20%の問題は、教科書や学校のワークをやったくらいでは解けない場合も全然あります。学校での授業は基礎導入〜難易度上位60%くらいの指導でしょうか。
📘A(基礎)クラスの生徒にとっては、ここを繰り返し学習することが大事です。というと、難易度上位40%は最初から諦めるのか、となってしまいますが、そもそも基礎ができないと解けない。対策しても残らないわけです。(そこが完璧にできるようになるとクラスがかわっていきます。)
📘となると、テストでは自分で戦えそうな60%分の問題に集中したほうがいいということになります。あくまでも理論上ですが、40%は白紙でも良いということです。
📘ここで「とりあえず埋めないと」マインドが入ってしまうと、けっこうな時間をそれにとられてしまいます。時間的に焦ることもあるでしょう。すると、本来は取れるはずの60%問題をミスってしまう確率があがります。
📘もちろん「とりあえず埋めて」たまたま、数点上がることもあるでしょう。入試や、受験に関係のある中3のテストならまだわかります。でもそうでないテストでは、デメリットのほうがはるかに大きいです。勉強的にもまったく本質的ではありません。それでたまたま点数が取れてしまう方がヤバいです。
📘小学生のころから「せめて全て埋めなさい」と言われ続けた子の中に、埋めることが目的になってしまっている子が少なからずいます。その子たちは正解が目的ではないですから、授業で理解しようとする基準もものすごく低いです。中学のテストで、埋めてるけどトンチンカンな回答が多い子たちはそのタイプです。
📘あ、自分だ!と思ったら、適当に埋めるのはもうやめましょう。もしそういったお声がけをしてしまっている保護者様は、ご参考にしていただけたらと思います。特に小学生です。低学年です。もちろん生徒によって状況やタイプは違いますので、「この子の場合は…」とご相談くださいませ。