知っている問題なら解ける?思い通りにならない「脳みそ君」
〜考えるを考えるパート2〜
🐻「考えれば解けるはずの問題」つまり「見たことのある問題」を解きたいときに困ってしまうことがあるいのはなぜか、という問いに進みましょう。
🐻落とし穴としてよくあるのが「何かが気にかかっている」という状態です。先生や友達に言われた心無い一言、終わりそうにない宿題、楽しみな新作ゲーム、等々。そういったものが頭をグルグルしてしまっているときには問題を解くために使える脳みそがあまり残されていない状態になってしまい、解けるものも解けません。
🐻似たような状態として、「考えなきゃ、考えなきゃ」という言葉が頭をグルグルしてしまうこともあります。テスト中に残り時間が減ってきたときなど特にそうです。気持ちとは裏腹に、「脳みそ君」は勝手気ままに別のことを考えてしまうようです。自分が今考えたいことを「脳みそ君」に考えてもらう技が必要ですね。
🐻テレビでよく見るクイズ王さんたちは、「見たことのある問題に答えること」や「知っている知識を思い出すこと」が非常に(異常に)得意な人たちです。彼らはシンキングタイムに何をしているでしょう?独り言を言っているイメージ、ありませんか?やってみるとわかるのですが、これがかなり強力な技です。問題文を、声に出して読んでみる。関係しそうなことがらを、声に出して言ってみる。
🐻話しながら全く別のことを考えるのはとても難しいですよね。今解きたい問題そのものを声に出すことで、「脳みそ君」は他のことを考える余裕がなくなります。「余計な考えごとを頭から追い払う」と「考えたい問題を頭の真ん中に据える」という2つの目的を同時に達成できてしまうのです。
🐻普段の勉強で独り言を使いこなせるようになっておくと、テストなど声が出せないときも頭の中で独り言が出てくるようになります。(頭の中の独り言を「内言」というそうです。逆に声に出す言葉を「外言」と呼ぶのですが、「外言が育つと次に内言が育つ」というのが心理学の有力な学説にあります。)
🐻ひとまず「問題文を口に出して読んでみる」はお気軽なのでぜひ試してみてください♪