自分のアタマの癖を知る~磯野先生暗記シリーズ♪~

🧠英単語を効率よく定着されることを考えることが趣味の磯野でございます。今年第1回の英検が実施されました。「英検へ向けて、どのような勉強がおススメですか」というご質問を頂戴すると、私はいつも即答で「単語!」とお答えしています。とはいうものの、単語の勉強は地味な暗記作業というイメージが強くなかなか身が入らないのもよくわかります。今回から、「単語学習の捉え方/取り組み方」というテーマで私なりの考えを複数回に分けてまとめてみたいと思います。

「自分のアタマのを知る」

——鍵は『既に覚えている単語』にあります!


このとき、頭に真っ先に浮かんだものは何でしたか?「りめんばー」という音が浮かんだ方、頭文字rが浮かんだ方、はたまた教科書や単語帳の「絵」が浮かんだ方、などなどいらっしゃると思います。私は長方形からbの上のところが飛び出したシルエットが浮かびます。この最初に浮かぶイメージが、個人ごとの脳が得意とする記憶情報のはずです。であれば、自分の脳が得意とする形に寄せて暗記するのが合理的です。音の情報が得意な脳であれば、聞く・読みあげるという方法を採ります。画像的な情報が得意な脳であれば、繰り返し繰り返し眺めるのが効果的です。


🍒このように考えると、英単語に対しては、実は「書く」という暗記法が特に効果的である人は意外に少数であると考えることもできます。日本語を使う私たちにとって最初の暗記の経験はひらがな、カタカナ、そして漢字を覚えることです。この場合には文字そのものが図形的に多様ですから、何度も書いて手に覚えさせることが効果的です。そこから「暗記=書く」という図式が固定してしまうようです。一方英語はたかだか26種類の文字しかありません。繰り返し書いて「単語」を覚えようとしているのに、「アルファベット」の不毛な練習にしかなっていないことも……。もちろんひと工夫することで書くトレーニングを効果的に行っている方もいますし、そのとき覚えたいものによっては(たとえば科目によっては)最適なこともあります。ただ、書くことは唯一の方法ではない、ということです。


🍒いざ暗記の方法を変えてみようと思っても、自分のアタマを覗いてみることや、新しい方法を創り出すことは簡単ではありません。困ったときにはぜひ、私どもにお気軽にご相談ください♪


🍒先日も高1の生徒様から暗記法のアドバイスを求められました。松本先生と私でお受けしたのですが、やはり面白いのは松本先生と私も違う暗記のスタイルを持っていることですね(根っこは近そうですが!)。その生徒さんも「両方試してみます!」と言ってくれました。誰でも使える“魔法の暗記法”は残念ながらありませんが、それぞれの“最適”を見つけるお手伝いができればうれしいです!

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