◆中学は定期テストのタイミングで「課題提出」があります。課題とは
・学校のワーク  ・プリント ・ノート(漢字や、英単語など) ・レポート などです。こちらは評定基準の一つとなります。わかりやすく言うと、成績表の5段階評価です。高校入試の際に必要な内申点とは、この5段階評価をもとに算出されます。高校入試、特に公立入試は【入試の点数+内申点】で合否が決まります。

◆受験で必要な内申点。その基となる5段階評価。その判断基準の一つとなる「課題提出」。とても大事なわけです。もちろん出せばいいではなく、その完成度によって、評価が変わります。AAや花丸、つまり最高評価を取ることが目標です。定期テストで8,90点取るよりも「頑張れば」ハードルが低いとも言えます。「課題提出」は、定期テストで点数がなかなか取れない子のための救済措置的な位置づけもあるかもしれません。実際に定期テストだけなら、これは2だな…という生徒でも、3がつくことはよくあります。「課題提出がしっかりできているから」は定期テストの点数をカバーできることもあるのです。高校受験を考えるなら「課題提出」は必須です。これなくして評定を上げることは難しいと思います。
そのことは生徒も保護者様も理解している。ただそれに取り組む期間が、テスト期間(定期テスト前1週間)だったりするわけです。「課題提出」に向けた行動が、「定期テスト対策」になっていればいいですが…果たしてどうでしょうか。

◆理想的な課題への取り組み方を言います。
『本来、復習や定着を目的としたものです。学校で学ぶ。きちんと理解できているのかをワークの問題に取り組むことによって測ります。わからないところは、教科書、授業ノートを使って解くための行動をします。できる限り問題に取り組み、答え合わせ。さらにミスや理解できていないところを見つけ、それを改善するための行動をとります。繰り返し繰り返しできるまで。』
まぁこんな感じです。これができるのであれば、テスト期間もそれでいいと思います。ただそれがなかなか難しい子がいます。兼平が思う問題点は「課題提出」が一律同じレベルということです。

◆たとえば、数学のワーク。基本問題、練習問題、発展問題、チャレンジ問題。とあるわけです。ある生徒は平均点を取ることが目標です。彼に必要な問題は基本問題と練習問題です。ただ発展問題も、チャレンジ問題もワークは完了していないといけません。先ほどの理想からいうと、これらの問題でもわからない問題には取り組まなければなりません。ただそもそも成長のための負荷レベルがあっていないのです。自力ではできません。頑張って聞きにいっても、質問しても理解できません。勉強効率はまったく上がりません。結局作成方法は「答えを写す」しかないわけです。質問にいっても、結局よくわからず先生が書いた回答を写すだけ。いっしょです。

◆新人チューターが目標平均点の子に、チャレンジ問題をずっと解説していたりします。兼平はサッと、「君にとって必要な問題は練習問題、だからこちらに取り組みなさい」といいます。「え、先生チャレンジ問題はしなくていいの?」「君の成長のためにそのレベルはよくない。しなくていい」と言うわけです。本来、学校の先生は、「君は君の目標に向けて、しっかりワークに取り組んでいるね!基礎練習問題をしっかりやっているね!AA!」とすべきだと思います。ただ実際は「発展とチャレンジ白紙!C」となるわけです。だから先ほどの続きとして、「君の成長のためにそのレベルはよくない。しなくていい。チャレンジ問題は答えを見てもいいから、提出物として仕上げなさい」と指導することとなります。内申点というものがある以上、どこかで提出物として仕上げる割り切りが必要なタイミングがあるのです。その判断や指示が難しいのです。チャレンジ問題が成長にちょうどいい子は、それをしなくていいので、スムーズなのです(逆に負荷レベルが低すぎるものもしなければならないというのもありますが・・・)。

◆勉強が苦手な子がスムーズに課題に取り組めないのは、こういった事情があります。僕のようにサクッと指示してくれる周りもなかなかいないからです。学校の先生は「答え写しなさい」ってなかなか言いにくいですからね。保護者様も。そっか!と全部写されても怖いですし…。でもそれでもたもたしていて、結局テスト前に「テスト対策」ではなく、「課題作成」をしていては論外なのです。それで「テストの点数が…」は当たり前なのです。

◆僕たちは
・学校の進度にそってワークを進めていく 提出課題90%完了。
・学校の定期テスト範囲(課題範囲)が1週間前に出た日に100%に仕上げる。
と伝えています。上位の生徒ほど、これに沿って課題に取り組んでいる割合は高いです。多少課題に「作成」の要素が強くなっても、このタイミングで仕上げておくことが重要です。課題が完成したうえで、テスト対策にワークも活用すればいいだけです。「テスト対策」に集中することが大切なのです。
そういったことを授業でも伝え、家でできないなら自習にきなさい。ワーク持ってきなさい。いろいろしてきました。ただできない子はなかなかできない。それは先ほどの理由もあり、一人ではなかなかできないのです。スキルがないとも言えます。

◆この問題を解決し、「定期テストでできる!」をさせてあげたいと強く思っていました。爽数研は人員を1校舎集中で集め、全員満足を目指してい
ます。この春から体制が強化され、今回この「爽育ワークマン講座」が実施できるようになりました。

◆すべてのワークの問題を解説し、理解させる講座。ではありません。自分に必要なレベルを選択し、「テスト対策」と「課題作成」をバランスよく取り組めるような自学力を育んであげたいと思います。強制的な学習時間や、課題管理も徹底し、定期テストに向けたペースメイク方法を指導します。もちろん「課題AA完成」が講座最大目的です。

◆僕は正直、高校入試内申点制度はあまり好きではありません。学校によって基準が違ったり、先生の気持ちが反映されたり、課題の評価が基礎レベルの子に厳しすぎたり…。成績のために先生に気に入られないと…とかなんのこっちゃと思います。ただ入試基準である以上、仕方ありません。

◆偏差値と内申点がずれている生徒をたくさん見てきました。せっかく勉強に目覚め、高校入試にチャレンジ!偏差値はクリア!となっても、内申点がたらず、チャレンジできない、苦しいチャレンジになる子がいます。チャレンジの土台をなんとか整えてあげたいのです。

◆少し厳しくなるかもしれませんが、
「何回言ってもテスト直前に学校の課題をしている」
「そもそも課題が完璧にできない」
「テスト勉強時間が足りていない、自分でできない」
という子は、いっしょに頑張りましょう!
保護者様、ご検討いただけましたら幸いです。